【動画】インフル急拡大 「トリプルデミック」も?現場は…=染田屋竜太撮影

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小児科医院「クリニック ばんびぃに」には半日で30人の発熱患者が訪れた=23日、東京都港区白金台3丁目、染田屋竜太撮影
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 インフルエンザの感染が12月に入って急拡大している。警報レベルの区域がある都道府県は25に広がり、学校では学級閉鎖が急増。流行のピークは年末年始にかかるとの見方もある。新型コロナウイルス、マイコプラズマ肺炎と合わせ「トリプルデミック(3感染症の同時流行)」が懸念され、専門家は「医療逼迫(ひっぱく)を避けるためにも十分な予防を」と呼びかける。

 「家の近くの病院で『発熱のある方の診療は空きがない』と言われ、急きょこちらに来ました」。東京都目黒区に住む母子が23日正午過ぎ、小児科「クリニック ばんびぃに」(東京都港区)で検査結果を待っていた。この日未明、小学3年の息子(9)に38度の熱が出た。同じクラスで欠席が目立つといい、母親(42)は感染症を疑って病院を回った。

 検査の結果、インフルエンザ陽性だった。母親は「感染したまま登校したら学校で広げていたかもしれない。こちらですぐに診てもらえてよかった」と話した。

 クリニックにはこの日、正午過ぎまでに発熱で約30人が訪れ、うち12人がインフルエンザ陽性。マイコプラズマとわかった患者も1人いた。時田章史院長(66)は「11月ごろから増え始め、ここ最近は1週間で30人台が続いている。このままだと年末年始が心配」と言う。

定点調査ではインフルが1週間で3倍に…

 国立感染症研究所による定点調査では、インフルエンザの1医療機関あたりの全国平均の報告患者数は11月中旬まで1人台だったが、12月2~8日は9.03人、9~15日には29.94人と急増。10人を超える警報レベルの区域は全国67カ所となり、25都道府県に広がった。最多は大分県(37.22人)で、福岡県(35.40人)、鹿児島県(29.00人)と続く。

四男のクラスが学級閉鎖に、次は長女も

 感染は学校も直撃する。全国…

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